これぞ日本の大相撲

大相撲 「土俵入り」とは

化粧まわしをつけたお相撲さんたちが土俵に一斉に集い、儀式をする様子を見たことはありませんか。これは大相撲の土俵入りと呼ばれる儀式で、十両以上の力士が土俵の上で行う儀式です。大相撲では午後2時頃から十両、3時半頃から幕内力士、4時頃には横綱がこれらの儀式を行います。お相撲の位によって行う時間帯も違うところや、化粧まわしの美しさや所作の機敏さなどが見所です。人気力士の入場の際には歓声があがることも。

土俵入り

実はこの土俵入り、厳格な決まり事の上に成立しているものです。まず幕内の場合先頭になるの行司さんが先導します。そして最後に土俵を降りるのも行司さんなのです。こんなところでも大きい仕事をしているのがわかります。また、入場順は日によって異なります。日付に決められており偶数日は西方力士から、奇数日は東方力士からと決まっています。このときに現れる場所によって東西が決まっており、番付の東西とは関係ないという点も変わっている特徴です。

ただし花道をあがってくる力士の順番は、番付上位者であるほど後から出場と決まっています。大相撲を見るときにはお客さんの歓声にも注目が集まりますが、幕内ともなると上位陣入場の際には拍手や歓声が上がります。最後に行われるのが、横綱の土俵入りです。横綱は太刀持ちと露払いのふたりの力士を従えての入場となり、迫力があります。土俵の中央でかしわ手を打ち、しこを踏むときには観客の「よいしょ!」という声が上がります。大相撲のだいご味ともいえる美しい厳格なシーンです。